自分方位研究所

日々の活動記録

ふと浮かんだアイデアを捕まえ、アウトプットレベルまで発展させるには。外山慈比古著「思考の整理学」

このところ全然歩いていなかったので、熱中症警戒アラートが出ているにも係わらず、帽子をかぶれば大丈夫かと、図書館まで歩く。途中で出てきたのを後悔したが今さら遅い。

図書館では「百ます計算」の本が目的でしたが、書架をうろうろ見て回っているうちに「思考の整理学」を発見。著者は外山慈比古。

自宅の本棚にもあるのですが、多数の障害物に阻まれ、本棚にたどり着くことができません。ということで、懐かしさもあり、借りてきました。

ちくま文庫。1986年発行。たしか90年代初頭に、古本屋で購入した記憶があります。その後、何度も読み返していましたが、最後に読んでから、もう10年以上経過しています。

購入したきっかけは、当時、勤めていた会社で、特許のアイデァ出しが全社で押し進められており、絞っても一滴の水も出てこない乾燥しきった雑巾のような頭脳に絶望していたところ、この本のアイデアノートの書き方に希望を見出したからでした。

 

この本1冊丸ごと、アイデア出しのアイデアがぎっしり詰まっているのですが、やはりメインは、新聞スクラップやアイデアノートの作り方が詳しく書いてあるⅢ章だと思います。

常にメモ帳を携帯し、思いついたものはすぐにメモ。ページ節約のため、1ページに複数のアイデアを書き、そして寝かせる。

ある程度寝かせた後、そのメモを見返し、脈がありそうなアイデアは別ノートに詳しく書き出す。このときは、1アイデア1ページ。そして寝かせて成熟させる。

その書き出したメモから、さらに脈がありそうなものは、別ノートへ書き出し。
今度は見開き2ページに1アイデア。これをメタノートと呼ぶ。

 

今思い返すと、何でもかんでも書いたり集めたりする癖は、この本を読んでからのような気がします。

当初は、小さなリングノートに、アイデアを思いついたときのみ記入していましたが、それがいつの間にか会社の行き帰りや出張での電車のホームでの待ち時間などに、暑い、寒い、暖房が効いて幸せな車内・・・など、こんなの書いてどうする的なことまで書かずにはいられなくなり現在に至るという感じです。

ただ、私の残念なところは、書きっぱなしでその後の進展が無いこと。書き潰したメモ帳が増えていくだけ・・・

いまからでもそれらの手帳を読み返せば、何か新しいことが見つかるでしょうか。
やってみようかな。

 

私のやり方は横に置いておいて、アイデア出しに困っている人には絶大な効き目が期待できる一冊です。どこの図書館にも置いてあると思いますので、避暑に行ったついでに手に取ってみてはいかがでしょうか。