自分方位研究所

日々の活動記録

小次郎講師著 「移動平均線究極の読み方・使い方」を読む

小次郎講師といえば、「移動平均線大循環分析」が有名ですが、本紙ではその考え方、使い方について分かりやすく説明されています。「投資を始めるとき、まず最初に読んでほしい本を作りました」との著者の言葉がありますが、初心者だけでなく、移動平均線なら良く知っているという人にとっても、自分のトレード手法を確認する意味でも一読の価値はあると思います。

私も、平均移動線なんて・・・と思っていましたが、自分の知識が上っ面だけなことを思い知らされました。
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本書は、「移動平均線」をメインに解説しており、ローソク足の見方や各種型についての説明はありません。ローソクの型を初心者のうちに勉強しすぎると、きょうはこの型だから買い! と目先の値動きに翻弄されそうです。

ゴールデンクロス、デッドクロス、グランビルの法則や、MACDの使い方を実際のチャートを元に説明してくれます。ひっきりなしにトレードするのではなく、トレードしない状況 も大切なのだということがわかってきます。

そういったテクニックも大切なのですが、忘れてはならないのが、資金管理です。破産しては元も子もないので、どのような点に注意すればよいのかを詳しく教えてくれます。破産リスクの少ない、銘柄ごとの適切な取引量をエイヤ!ではなく、数式を用いて算出する方法についての説明です。本書の一番大切なのは、この資金管理の章ではないかと思いました。ココこそは、初心者の人たちに読んでもらいたいところだと思います。せっかくトレードの為に貯めた虎の子を無くしてしまわないように、最初のうちから資金管理だけはちゃんと考えた方がいいということを教えてくれます。

また、最終章では、トレード練習として過去のチャートを利用して本書で学んだことを実際にやってみます。利用するチャートは、利用している証券会社のWEBサイトの各銘柄のチャートです。チャートの右側を隠すようにして、この位置ならどうするかを少しずつずらしながら、答え合わせをしていきます。1年分のチャートを1000回くらい練習しましょうと著者はいいます。1年分くらいの練習なら20分ほどでできるのだとか。これにより、どこでトレンドが変化するのか等の見極めが付くようです。

株式投資を運まかせにしないためにも、本書を読んでから投資を始めたとしても遅くはないと思います。