自分方位研究所

日々の活動記録

妻にExcel VBAを教えてくれと言われたので、立山秀利著「図解! Excel VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本 “超"入門編」を渡す。

妻は在宅で仕事をすることが多く、Excelも日常的に使っているようで、たまにExcelの関数の使い方などを質問してきます。
関数なら、手持ちのExcel関数のリファレンス本を「これ読め。解らないところは質問して」と渡して済んでいたのですが、膨大な行数の確認とコピペが必要なことが多くなり、さすがに手作業で一つ一つ処理していくことの非効率を考えたのか、最近、Excel VBAを教えてと言ってきました。

何をやろうとしているのか、先ずは処理対象となる表を見せてみ、というと、社外秘だし、見せられないという。自分でやるから、とっかかりを教えてとのこと。

ふぅむ。それなら・・・と、マクロの自動記録からはじめようとすると、今は仕事中なので後にしてくれという。後というと業務終了後だろうと思いますが、終わったら終わったで、多分夕食の準備を始めるので、後にしてくれと言われそう。

なので、いつものように、本を渡して、解らんところは聞いてくれ方式で対応することにしました。

初心者にわかりやすい本をということでAmazonなどで調べてみて数冊ピックアップし、図書館にあるか確認したところ、今日の表題となっている入門書がありました。

発行は2018年4月。もう5年前の本ですが「現在貸し出し中」なのでリクエストすることに。我が市の図書館は貸し出し期間が2週間。その後、次の予約が無いときはさらに2週間延長できます。

今回予約し、待ちゼロでしたので、遅くとも2週間で貸し出し可能になるはず・・・ということで手元にきました。先ず、妻に渡す前に読んでみました。

著者が書いた本のなかでも、ずば抜けて初心者向けに書かれた本とのことです。

中身をみていくと、

・図解!というだけあって、図が多い。しかしゆったり目に配置してあるので、読みやすい。
・Excel VBA、マクロとは何者なのか。
・請求書を自動で作成するマクロの作成を通して、Excel VBAの使い方を学んでいく。
・サンプルのExcelブックが、出版社のサイトからダウンロード可能。章ごとに作成途上のブックが用意されているため、自分で入力して作り上げていくものと比較することができる。
・請求書を自動で作成するマクロの作成を教える前に、マクロを使わずに手作業でやるとどうなるのかを見せてくれる。そして、その作業をひとつずつコードに落とし込んでいくので、とてもわかりやすい。
・使うVBAの文法は最小限のみ。
・エラーが出たときの対処方法。
・必要最小限のコードで、小難しい解説は省略。

などなど・・・理解しやすさに細心の注意を払って書かれています。

特に感心したのが、本書の構成。
請求書を自動で作成するマクロの作成を解説していくわけですが、やることといえば、大元の表(沢山の顧客が購入した商品一覧)から、特定の顧客が購入した商品を抽出して、それを請求書にするというもの。

Excelを使う人なら日常的に手作業でふんふんとやる作業ですが、この普段やっている作業が、VBAを使えばどう便利になるのかが非常にわかりやすくイメージできる点が素晴らしいと思います。

 

作り込むのに時間がかかるので、マクロを考えるより、手作業でやった方が早い。

とは誰もが思うところですが、単発の作業なら、その方がよいのかもしれませんが、日常的に同じ作業が発生するなら、マクロの作成に少々時間がかかっても、後のことを考えると遥かに時間の節約になります。

請求書の作成。馴れている人なら、手作業でも1枚作成するのに数分でできるかもしれません。しかし、マクロでやれば、数秒で完了してしまいます。この差は大きい。

 

とはいえ、マクロを使うことの便利さを知らない人からすると、手作業でやるのがあたりまえ。時間短縮にはあまり興味が湧かないようです。
以前、職場で総務の人に、その人が作成している資料の一つをマクロを使って作って見せたことがありました。10分ほどの作業が2、3秒で完了。

「ヘェー。便利ですね」それだけで、ほぼスルーされてしまったことを思い出しました。食いつき無し。

私のチームでやる手作業仕事をマクロ化しても、同じチームの人からは「そんなん作ってるヒマがあったら仕事しなよ」的に思われていた気もするが・・・気のせいか。

 

そのようなわけで、マクロの便利さを知らない人にこそ本書を読んでもらいたいと思います。

 

本書を終了すれば、著者は次の段階として続編を書いてくれています。

秀和システム
「図解! Excel VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本 プログラミング実践編」
Amazonで、試し読みを見てみると、本書からさらに踏み込んだ解説がなされ、自分でコードを書くことができるようになるみたいです。

 

話しは最初に戻りますが、妻に渡して学習してもらいます。たぶん質問は無いと思われるくらい丁寧な解説なので、私の出番はなさそうです。