自分方位研究所

日々の活動記録

モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活 を読む。

やましたひでこ 氏の「断捨離」本です。題名の『簡単「断捨離」生活』とは、断捨離なんて簡単にできますよ、というのではなく、モノを減らして、一度「断捨離」を実現してしまえば、「その状態をキープしていくのは簡単ですよ」ということを言っています。

f:id:k-emu:20211018224041j:image

数ある断捨離本では、どうすれば捨てられるかなど、メンタル的なことを扱っていますが、本書では、著者の東京でのマンション暮らしについて、その暮らしぶり、部屋の様子を解説しています。「おとなの女性のひとり暮らし」の断捨離完成形といったところ。女性向けに書かれています。

人が目指す断捨離後の世界は、ひとそれぞれ異なると思いますので、本書をひとつのお手本としてとらえ、自分の目指す断捨離を突き進んで行ければと思います。

本書では、家を7つの空間、食(台所)、衣(クローゼット)、寝(寝室)、住(リビング)、洗(浴室/洗面所/トイレ)、学(机/バッグ/手帳)、通(玄関)として区分し、それぞれどのように使っているのかを写真付きで解説されています。

著者の住まいというだけあって、「見よ、これが断捨離だ」という、著者のポリシーが一種の気迫をともなって語りかけてきます。

全編通して流れているのは、
・不要なものは持たない。
・お気に入りのものだけを使う。飾る。
・水平面を見せる。(極力水平面にはモノを置かない)
・清潔第一。
・気の循環。

これらの考えを下地として、各部屋をどのようにして使っているのかを具体的に教えてくれます。女性が使う衣類、小物についてもかなり細かく解説されていますが、男女関係なく参考になる項目の一部を紹介すると、

例えば「食」では、
・食器の数は厳選し、取り出しやすさを第一に。
・台ふきんは使わず、ペーパータオルを使う。

「衣」では、

・コの字形クロゼット。3面にパイプを通してあり、左が仕事用、右がプライベート用、真ん中のパイプは基本空にしておき、翌日着る服の仮置き場所とする。
・冠婚葬祭用の服は持たない。レンタルする。

「寝」では、

・足付きのベッドで床との間に空間があるものを使用。引き出し付きのベッドは、物置の上に寝ているようで落ち着かないので使わない。

「住」では、

・リビングにソファは置かない。
・観葉植物が枯れるのは、室内の邪気を吸っているからかも。

「洗」では、
・バスタオルは使わず、フェイスタオルで。
・浴室内。シャンプー、石鹸はその都度持ち込み、出るときには出す。
・使ったら拭く。ヌメリが出る隙を与えない。
・トイレスリッパは不要。

「学」では、
・書斎の机はダイニングテーブルで。(ダイニングで利用していたものを書斎に移動)
・郵便物、家電の取説など、不要な紙類はその場で捨てる。
・捨てる本、残す本。
・メモしたページも、その内容をアウトプットして利用できたら、ミシン目で切取り捨てる。

「通」では、
・室内はスリッパ無し。素足。
・くつ箱の靴は5割り以下。
・傘はひとり1本。
・私の災害備蓄品は水だけ。

こうすればいいよではなく、私はこうしていますという著者の考えを前面に押し出しています。カッコいいというか、ため息がでてしまいます。
金銭的な面でも、全てをまねるというのは難しいかもしれませんが、まねるべきと頃は取り入れ、自分にとっての断捨離とはどういうものかということを改めて考えるきっかけになりました。

 

あとがきで、
今、私のこの部屋は、私をどんな気持ちで待っているのかしら、あなたをどんな気持ちで迎えようとしているのかしら。

という言葉がありました。
自分の部屋を見渡し、この部屋に意識があると考えると、こりゃちゃんときれいにしていかないとだめだなと改めて思いました。