自分方位研究所

日々の活動記録

フリーランス、個人事業主、個人で何かをなし遂げたいすべての人に効く「時短、効率化の前に 今さら聞けない時間の超基本」を読む

ついさっき起きたと思ったらもう夕暮れ。

出勤しないで一日中家で過ごしていると、ほぼ毎日、このような思いを感じつつ夕方を迎えています。

これが、時間の経つのも忘れ、仕事に集中していた結果としての感想なら、全然問題無いわけですが、実際のところ、何かをなし遂げたという手応えも無く、無駄に時間が過ぎただけ・・・ということであれば、何とか手を打たないと、ずっとこのままで、人生の持ち時間を使い切ってしまい、ゲームオーバーとなってしまいます。

きょうは、おいどん一体どげんすりゃ・・・という思いで読んでみた時間管理に関する本を紹介します。
表題には「今さら聞けない」とありますので、基本から教えてくれるのかなとの期待を込めて読んでいきます。

本書は2021年12月30日発行。朝日新聞出版です。1300円+税

監修として、宇宙物理学者)二間瀬 敏史氏、タイムコーディネーター)吉武麻子氏。著者は誰ですかという疑問がありますが、とりあえずそれは横に置いておきます。

本書の最初には、どうしてこの本に?・・・と思わずにはいられない、時間についてのお話が出てきます。

相対性理論や宇宙の始まりと終り。

この本のメインは、5分、10分を大切にしましょうという時間管理の本なのですが、そのスケール感の違いにびっくり。「今さら聞けない」というより、聞くことすら思いつかない内容です。

この宇宙規模の時間スケールでみれば、人間のタイムマネジメントなど、あっと言う間の出来事。どうしてこの話が最初に出てくるのか・・・と思いつつ、面白いので読んでしましました。

 

さて、本書のメインは、目標管理。

目先の仕事に追われて、いつまでたっても大きな目標を実現できないのは、長期目標が明確になっていないから。

ということで、大目標を設定し、実際にスケジュールに落とし込んで、計画どおりに目標を達成するにはどうすればよいか。

このやり方について、図解で詳しく説明されています。

 

会社の中で自分の役割を果たしていくというより、自分で立てた目標を、自分で管理して、なし遂げる。ということに重点を置いているので、企業に属さないで、一人で仕事をしている人、主婦、主夫など家事をメインに毎日を送られている人に役立つ内容になっていると思いました。

 

いつものように、要点を抜き書きしつつ読み進めていきました。

 

本書での長期目標とは半年後。6か月で一つのプロジェクトをこなしていきます。

・長期目標を具体的にすると、目標達成率が上がる。
・長期目標を決めることで目先の仕事に追われていつまでたっても大きな目標を実現できない事態を防ぐ。
・目標を立てる順番は長期 短期 中期
・短期目標に入らないものが自動的に中期目標になる。
・短期目標の難易度は60%以上。低めに設定する。
・TODOより大切なのはタスク管理。
・頭の中を整理するだけならtodoリストがお勧め。

6か月/3か月/1週間単位で進捗チェック

ガントチャートを作成しつつ、進めていくと、やるべきタスクが見える化でき進捗管理しやすい 。

1。6か月目標を決める
2。6か月目標を2つのプロジェクトに分解。→3か月目標×2
→6か月を前半/後半にわけても良いし、2つのプロジェクトに分解するのでもよい。
3。3か月目標を1か月あたり上旬/中旬/下旬に分ける (中タスク10日間)
→中タスクはできるだけ詳しく。(週間単位のタスクに落とし込みやすくなる)

4。中タスクを1週間単位の小タスクに分解。手帳のウイークリーページに落とし込む。

 

手帳について。

・思考をクリアにする
・夢や目標を実現するための時間の使い方を明らかにできる
・未来へのイメージと行動促進

手帳については人それぞれに好みがあり、本書では「このフォーマットでやれ」的な決めつけは無く、月間カレンダーを使ったり、週間カレンダーを利用したりと、色々なフォーマットの手帳の使い方を示してくれています。

手帳をうまく使いこなせていない、という人にとっては、手持ちの手帳を、どう使っていくかのヒントになると思います。

 

巻末資料として

・時間を表す言葉 (暁、東雲、夕暮れ、残夜・・・)
・時間に関することわざ
・偉人の時間名言
・名作自動文学に登場する時間の名言(ピーターパン他)

などが紹介されており、特に「時間を表す言葉」の多さに改めて感動。
岡崎体育の「潮風」に「しののめ」っていう言葉が出てきますが、漢字で東雲って書くのと、その意味もまったく知りませんでした。自分の無知に驚き。

 

私個人のこれまでの日々の送り方は、ぼうっとこんな風になれたらいいな的な思いはあるものの、それを実際の行動として明確にすることがなかったので、いつまでたっても同じところをぐるぐる回っているようでした。

目的地が明確でないのに、目的地へ到達できるわけがありません。

今回、本書を読んで、目標を立てて管理することの重要さを改めて認識しました。明日からと言わず、今日から実践します。

ご参考までに、本書の監修者でもある吉武麻子氏が代表をつとめる「TIME COORDINATE株式会社」のウェブサイトを紹介します。

time-coordinate.com