自分方位研究所

日々の活動記録

ようやく読んだ「普通の主婦だった私が50歳で東大に合格した夢をかなえる勉強法」

もう、6年以上も前に話題になっていた本。著者の安政さんは、とっくに東大を卒業されておりました。

6年前といえば新聞とテレビ、どちらも無しの生活を送っていた時代。でも本屋にはよく通っていたのに、どうして今まで知らなかったのだろう・・・と後悔しつつ読み進めました。
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著者の安政真弓さんは、49歳で東大受験を決意。8ヶ月の受験勉強の後、見事合格されました。本書は、ひとことで言えば、主婦受験生の合格体験記。 

読み終えた感想ですが、ここまで集中して頑張ったからこその東大合格。もともと頭がよかったんでしょなんて言うのは、努力をしない外野の戯れ言でしかありません。自分は日々頑張っているのか、それでいいのかということを改めて考えさせられました。

そして、著者の目標達成に対する執念、努力、集中力に脱帽。 東大に合格するためには、ここまでやる必要があるのかと、思わずため息が出てしまいます。

本書の内容は、どうして東大を受験することになったのかという経緯の説明から、合格を目指してのスケジュールの立て方、勉強用教材の利用方法、モチベーションの維持など、受験に必要な各種ノウハウが網羅されています。

東大への合格体験記ではありますが、東大を目指さなくても、各種資格試験など、自分との戦いで日々頑張っている人にも合格を目指してのスケジュール管理などで非常に参考になります。

先ず、手帳術。本書全体からみると、それほどページはさかれていないのですが、著者が使っていたのは、吉川弘文館の「歴史手帳」。学生時代から30年来の使用といいます。
使う手帳は一般の手帳でいいのですが、その使い方です。
予定は鉛筆で記入し、実績はボールペンで記入。鉛筆で書いたものは一日の終わりに消しゴムで消すというもの。手帳には最終的に実行したことだけが記入されていきます。また、予定は大まかに、実績は細かく書く。

実際の著者の手帳の写真は本文には無く、本書のカバーが手帳の写真となっています。細かい字でびっしり記入されています。

問題集や参考書、模擬試験についても効果的な活用方法を述べられています。
模範回答は丸暗記するくらいまでやり込め。やりっ放し、解きっぱなし、受けっぱなしではいけないということ。結構キビシイです。

目次を活用して学習計画をたてる。計画は章ごとに立て、実績は項目ごとに記入するなども見習いたいところ。

実際に東大を受験される方には、著者が使用した参考書、問題集の紹介が役に立つでしょう。それ以外の人に対しても、モチベーション維持や、学習方法、コツ、合格体験記に関する書籍について、著者が実際に読まれた本が紹介されています。(「ドラゴン桜」や、和田秀樹さんの著作など)

そして、最後に夫と、二人の息子さんのコメントが掲載されています。家族から見た安政さんはどのような人だったのかというのも興味深いところです。

 

手帳のスケジュールページの写真は、著者のホームページで見ることができます。
安政さんのホームページの上部メニュー「メディア」に、これまで安政さんが雑誌やテレビなどで取り上げられた記事や番組などが紹介されており、その中に手帳の使い方を紹介した記事も載っています。

東大を卒業し、現在は自宅で塾を再開されています。これからのご活躍を楽しみにしています。

安政真弓ホームページ | 自由人の夢工房