大学受験生向けに書かれた本ですが、東大に合格した著者がどのように勉強したのか。そのやり方を知りたくて読んでみました。
私の場合は大学受験ではなくて、英検に合格したいだけなのですが、鳴かず飛ばずの状態が長らく続いており、どうすればうまくいくか・・・
一体、いつまで勉強法の本を読んでおるのか。さっさと勉強しろ。という内なる声も聞こえてくるのですが、そうは言っても、今のやり方では全然結果がでないので、勉強のやり方、ヒントをもらえないかという希望を込めて読んでいきました。
「自宅勉強法」というタイトルから、予備校に通わず、宅浪に関するノウハウ本かと思いましたが、そうではなくて、現役、浪人に関係無く、学校での授業を活かすための自宅での予習、復習に関するアドバイスをメインにした本です。
受験生でない私にも、ためになった点はいくつもありました。以下、英語をメインに挙げていくと・・・
- 試験日までに使える日数は、実際の9割で考える。
- 試験勉強は逆算で考える。勉強に使える日数と、こなすべき参考書/問題集の量から、一日当たりのノルマを確定させる。
- 参考書/問題集は、各教科とも1冊ずつに絞る。そして最低3周は繰り返す。
- 問題集は、3分考えて解らなければ、解答を見る。解らないのに考え込むのは時間の無駄。
- 復習の大切さ。初見の問題は制限時間3分。2回目以降は1分。間違えた問題は印(正の字等)を付けて、何回間違えたか判るようにしておく。間違えた問題は1日ずつおいて、2回連続で正解するまでやる。okになるまで繰り返す。
- 問題集の使い方では、どうしてその答えが正解なのか、他の選択肢では駄目なのかがキチンと説明できること。
- 英文読解の勉強は、文法と単語ができてから。
- 英文精読は戻り読みをしないこと。ゆっくりでも構わないので、ペンで文章を追いながら、左側の単語には目を向けないようにして読む。
- 英文読解は精読。雑に読む癖を付けないこと。
- 英単語の暗記は復習をしつつ進んでいく「返し縫い暗記」で。一日3回実施。
- 参考書は分厚いのを選ぶ。
- 100マス計算を高速でこなす。
- 数学では、新しい公式に出会ったら、その日のうちに基礎問題を10問解く。テスト中に考え込むようでは使い物にならない。考えるより先に体が公式を使い始める状態が理想。
私は、英検対策として読んでいきましたが、英語の他にも、国語、数学、社会などの暗記系の学習方法についても、個別に章を立てて解説されています。著者の直筆勉強ノートも例として掲載。
各教科毎に、著者が使った、お勧めの参考書も紹介されており、何を選べば良いのかの指針になります。
全体を通して強く感じたことは、復習がとても大切ということ。私の勉強では圧倒的に復習が足りません。ほぼやりっ放し。やったとしても、復習するまでに間が空き過ぎ。完全に学習内容を忘れてしまってからやるので、復習とは呼べず、初見に近い状態。そのため知識が全然積み上がっていきません。
同じところをぐるぐる回っているのはこのためだと気づきました。この点に気づけただけでも本書を読んだ甲斐がありました。
自習するためのお勧めYoutubeチャンネルも紹介されています。
特に「スマホ学園」は、著者の布施川氏も参加されており、本書と合わせて参考にされると良いと思います。
(総合) とある男が授業をしてみた
(英語系) だいじろー Daijiro
(数学系) http://PASSLABO in 東大医学部発「朝10分」の受験勉強cafe
(社会系) Historia Mundi
(著者参加) #スマホ学園
https://www.youtube.com/hashtag/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E5%AD%A6%E5%9C%92