自分方位研究所

日々の活動記録

無人駅でのキャンプ

今週のお題「キャンプ」です。

話題のキャンプというと、大自然の中での癒しを求めるキャンプだと思いますが、今回お話するのは、「寝られればよい」という条件だけをクリアする、キャンプ自体にロマンを求めないキャンプについてのお話です。

バイクツーリングで、屋根のあるキャンプ地は雨の心配もしなくて済む、心強い宿泊地です。

深夜走行中に眠くなったときにも、国道沿いの屋根付きのバス停などは、テントを張る手間も省け、仮眠を取るのに最適です。夏は暑く、蚊が飛び、冬は寒いですが、それさえガマンというか、対策を取れば十分に英気を養えます。

最終列車が出たあとの無人駅も、そのひとつ。翌日の始発列車が来るまでの間は、安心して休むことができます。

80年代中頃の北海道。幸福駅で有名な広尾線がまだ運行していた頃の話。
同じく北海道の名寄本線(現在は廃線) 二ノ橋駅に宿泊したことを思い出しました。

宿泊というか、野宿に近いですが、駅前に商店街があるなど周囲が賑やかだと困るので、なるべく人が来ないような無人駅がいいです。

このときは4人グループでのツーリング。昨年宿泊して良かったという同行Y君の情報で、夕暮れ迫る二ノ橋駅に向かいました。当時、二ノ橋駅は、宿泊地としてまさに打ってつけでした。

最終電車が何時頃だったかは忘れましたが、夏なので、まだほの明るい時刻だったと記憶しています。

駅舎自体は小さいですが、床はコンクリート。4人の寝袋を並べるには十分な広さです。

夕食も済ませて、さて寝ましょう・・・で、翌朝ですが、全員寝坊してしまい、シュラフを撤収する前に始発電車が到着。あわてて、人の通り道を作りましたが、列車から降りてきたおっちゃんの「悲惨だなぁ」という哀れみを浮かべた表情と言葉が忘れられません。

社会人になってからはキャンプに快適さを求め、夏場ならクーラーボックスに冷えた飲み物、タープなど、こんなのキャンプじゃ無い!と言いつつ、物量キャンプを楽しんでいました。

しかし私の中でキャンプというと、一日行動して、ようやくたどり着いた宿泊地。山脈縦走やツーリングの一部としてのそれが思い出されます。

そして現在では、友人宅で、たき火だけのディキャンプ。お汁粉を作って、昔話を楽しみます。