きょうは時間計算のお話です。
時刻の増減を、時間計算機能の無い電卓で、四則演算のみで計算してみます。
9時20分から17時30分まで働いたとすると、何時間働いたことになるでしょう。
休憩時間などは無視して、フルに働いたとします。
暗算の方が早そうですが、時間計算機能の無い、四則演算のみでやってみます。
170030 - 90020 = 80010
答えは、8時間10分。
10万の位と1万の位で「時」を指定して、1の位と10の位で「分」を表します。
千の位と百の位はゼロ固定。
このやり方で、もうひとつやってみましょう。
9時50分から17時50分まで働いたとすると、何時間働いたことになるでしょう。
170030 - 90050 = 79980
79980 妙な数字になってしまいました。
このような場合は、9940を引いてみます。
79980 - 9940 = 70040
答えは7時間40分
別の例。今度は足し算です。
3時間55分と、2時間56分。これを足すといくらになるでしょう。
30055 + 20056 = 50111
50111 + 9940 = 60051
答えは 6時間51分。
上記の例を引き算でやってみます。
3時間55分 - 2時間56分
30055 - 20056 = 9999
9999 - 9940 = 59
答えは59分。
9940 の正体は、10000-60 =9940
上の例での10000は、1時間のことだったので、10000-60とは
1時間足して、60分を引く ということになります。
ということは、1時間=60分なので、計算上は増えも減りもしないことになります。
hh00mm(時時00分分)形式で計算して、答えが50111になった場合は
50111
- 60 60分を引く。
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50051
+10000 上で60分を引いたので、1時間(10000)を足す。
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60051 これが答えで6時間51分
この式を、一気にやると
50111 - 60 + 10000 = 50111 - 9940
=60051
hh00mm(時時00分分)形式で、正しい時間を表示させるには、
真ん中(千と百の位)の00は、必ず00になっていて欲しいわけで、
50111などになった場合は60を引いてやると、100の位からの借り入れが発生して、(01)が(00)になります。そして、60分を引いたので、1時間(10000)を足して、辻褄を合わせます。
hh00mm(時時00分分)形式で、79980 となってしまった数値の千と百の位を00にするには、10の位からの桁上がりが発生すれば、99+1で100となります。
筆算でやってみると
79980
+ 60 60分を足す。
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80040
-10000 上で60分を足したので1時間(10000)を引く。
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70040 これが答えで 7時間40分
この式を、一気にやると
79980 + 60 - 10000 = 79980 - 9940
= 70040
まとめると、
時刻は(時時00分分)形式にして、
計算結果が(時時00分分)のときは、そのまま時間、分を読み取る。
百と千の位が00にならないときは
・引き算での時刻計算での補正は 9940を引く。(+60-10000)
・足し算での時刻計算での補正は 9940を足す。(-60+10000)
というふうに考えます。
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今回の記事を書くのに、3桁以上の引き算の筆算のやり方を忘れているのに気がつきました。
特に、上位桁からの借り入れで、途中に0が入ると途端に計算が怪しくなりました。
また、電卓に頼らず、このくらいの計算なら暗算で済ませられるようになりたいとも思いました。