例によって図書館の書架を彷徨っていたときに、題名が気になり借りてきました。
先がみえなくても、やる気が出なくても「すぐ動ける人」の週1ノート術。
やる気が出なくても動けるという秘訣を知りたいと思ったのです。

本書のキーワードに「仮決め行動」という言葉があります。これは何かというと、例えば
転職するか留まるかで悩んでいたとすると、どちらも一度実行してみようと提案しています。
実際に転職するのではなくて、1週間限定で仮決め。1週目は「転職する」方向で行動し、2週目は「転職せず、今の職場でやる」方向で行動していきます。
というふうに、決めたと仮決めして、その方向で行動してみるということです。
転職するのであれば、転職先を探したり、色々やることが出てくると思うのですが、それらを実際にやってみる。
また、今の職場でこの先もやっていくなら、よりよい職場環境にしていくためのアイデア出しなどやることは色々あると思います。
それぞれの行動をした後で振り返り、しっくりくる方を選択すればよい。やるかやらないかで悩んでいるだけでは、行動できずに、時間ばかりが過ぎてしまいます。
この仮決め行動をサポートするツールとして、「ウィークリーノート」の付け方が紹介されています。これはPDCAを1週間単位で回していくようなものだと思えばよいでしょうか。
実際には
ステップ1
先週一週間を振り返り「よかったこと、うれしかったこと、感謝したこと」を3つ書く。
これは、次に進むアイデアやエネルギーを出すための肯定的思考習慣をつけるために書き出します。
ステップ2
仮決め。次の一週間で実現したいことを書く
ステップ3
仮決めしたことについての「悩み、課題、不安」を書く
ステップ4
仮決めしたことを実現するための具体的アクション(仮行動) を書く。
仮行動が完了したら、赤ペンで線を引き、消し込んでいく。
注意点としては、このノートは、予定を書いて片っ端からやっつけていくToDoリストではなく、不安を希望に変えて一歩踏み出すためのノートです。
書き出した「仮行動」毎に、「10秒アクション」を設定しておきます。
10秒アクションとは、「仮行動」を実行するときに「めんどうくさい」「まぁいいか、明日にしよう」というふうにならないために、各仮行動ごとに、最初の10秒何をするかを明確にしておくというもの。10秒やってみて、続けられそうなら、そのまま継続して行動します。
私も単語帳をやろう、音読や問題集も・・・と計画を立てたものの、時間があるのに一向に手につきません。
やることが漠然としていて、何から手をつけるか明確になっていないからだと思います。
やろうと計画したことを、実際にどうやっていくのかが明確になっていれば、とりあえずそれをやり始められるのでは・・・
取っかかりの最初の10秒を明確化しておいて、その次の10秒、そしてその次・・・というふうに、慣れるまでは手順書を書いて、その通りに機械的にやっていけばよいのでは・・・。やり始めたけど、どうにも続けられない・・・ということであれば、最初の10秒で終わってもいいし。
ただ、ずっと10秒以上行動が続かないということであれば、その最初の10秒の行動自体を見直した方がいいのかもしれません。
本書では、実際にウィークリーノートを活用して活路を開いた人3名の実例が紹介されています。
よし、自分もいっちょうやってみるか!
(ご参考) 著者 大平信孝氏の公式サイト