「英語勉強法」ということで読むことにしました。
著者はTOEIC満点の心理カウンセラー。心理的アプローチからの英語攻略法を教えてくれるのでしょうか。「自分を操る」ということですから、「わかってはいるけど実行できない」的なことを実行できる強い自分に変われるかもという期待を抱いて読み進めます。
表紙には、
・英文を読まない
・単語は暗記しない
・文法も覚えない
という、何とも魅力的な言葉が並んでいます。しかし、これらをやらずして本当に英語がペラペラな状態になれるのか・・・?
著者が心理カウンセラーということなので、NLP(神経言語プログラミング)のノウハウを使って、英語学習の継続ができる体づくりを学んでいきます。
全体の3分の2が、英語学習を進めるための心構え、考え方についての説明です。
自分の信じていることが、自分の能力、行動、そして自分を取り巻く環境を形作っているとして、英語学習の先にある「英語ペラペラな状態」は、今の時点で約束されている(確定している)と考えることが重要だと著者は言います。
よく、「既に達成したように考えなさい。振る舞いなさい」と自己啓発書に書かれていることがありますが、現状の自分はそうでは無いわけで、そのギャップに戸惑うことがありますが、本書では、「達成できると確信する。この調子でやっていけば必ずできる」という考えで日々努力しなさいというわけです。
気になる「英語ペラペラ」になる訓練ですが、それは、ドラマや映画を字幕無しで観なさいというもの。
英語での文章を読んだり書いたりするのはキビシイでしょうが、「会話限定」というのであれば、チャレンジするのもいいかもしれません。