自分方位研究所

日々の活動記録

「発音記号の正しい読み方」を読む。

英単語の暗記に最近使用している単語帳「百式英単語」では、音読しやすいように、発音記号にフリガナが振ってあるのですが、発音記号もちゃんと読めるようになっておかねばということで

万国音標文字「発音記号の正しい読み方」(昇⿓堂出版)という冊子を手に入れました。

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税抜き価格291円。初版発行は1959年4月。32ページの薄い本です。

発音の仕方が、唇の開け具合、舌先の位置、人体の発音器管の断面図と吐き出す息の流れが矢印で示されています。はしがきには「中学生用のテキスト」と書かれていますが、基本的に発音は発音なので、高校生用、大学生用などの発音用テキストがあるのでしょうか。

それはいいとして・・・

各発音の唇のイラストを眺めていると、どれも微妙に違います。舌が出てきたり歯が見え隠れしたり。ちゃんと発音するには・・・こんな使い分け無理!。英語を母語としている人たちは、しゃべるときに無意識に唇の形を変えているのか・・・と考えると、絶望的な気分になってきます。

 

発音と唇の形の関係。日本語を話す時にはそんなの関係ないもんなぁ・・・と思っていましたが、 太田義洋著「百式英単語」のコラムに、日本語での発音時の唇の形について説明されている箇所がありました。p189 です。

「引退」の「いん」を発音するときは、上下の唇はくっついておらず、「隠蔽(いんぺい)」の「いん」を発音するときは、上下の唇は閉じているというもの。

微妙な唇の動き。日常的に日本語でもやっているみたいです。ということは、英語の発音もなんとかなりそうな気がしてきました。

 

この本「発音記号の正しい読み方」は、うれしいことに昇龍堂出版のサイトから無料で音声データがダウンロードできるようになっています。
初版発行から、かなりの年月が経過していますので、音声データが用意されているとは驚きです。

英語 万国音標文字発音記号の正しい読み方(音声ダウンロード) | 昇龍堂出版

収録されている音声データは,標準的なイギリス発音ということです。
アメリカじゃないの?と一瞬思いましたが、ちゃんと発音をマスターして、会話ができるようになったときに、「あなたはイギリス的な発音ですね。大学はオックスフォードですか?」なんて言われてみたいですよね。オックスフォードシャツなら数枚持っているのですが・・・(いやはや前途多難。精進します)