自分方位研究所

日々の活動記録

「朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術」を読む。

株式投資の本です。
「板読み」というと、一日中株価を追いかけるデイトレードのイメージがありますが、本書では、日本の株式市場が開く平日午前9時にトレードを開始し、10分後の午前9時10分には利益確定するという方式について説明しています。

著者は、こころトレード研究所所長 坂本慎太郎氏です。Bコミさんとしても有名。
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冒頭は、著者の現在までの株式投資関係の経歴などを紹介しています。

そのあと、板読みの基本テクニックの説明、板読みに適した銘柄選びなど。

本書の投資スタンスは基本的に順張り。買いから入る場合は、できるだけ買い気配の厚い板を捜し、指し値で注文を入れる。買い気配が厚いと、失敗したときにすぐに退出できるから。買い板が薄いのに買ってしまうと、売ろうとしたときにすぐに約定できるか不安なので。そして成行での注文はやらない。
という投資方法を、売り気配と買い気配、そして価格を表示した板情報を元に、この場合ならこうするなど、そのときトレードに参加している他の投資家の思惑についても言及し、分かりやすい説明をされています。

ローソク足チャートを見て売買するのなら、安いところで買って高くなったら売るという誰でも当たり前に知っていることでも、板情報を見て売買するとなると、どこが買い時で、どこが撤退ポイントなのかが初心者には判断が難しいです。しかも値は刻一刻と変化していますので、悩んでいる時間はほとんどありません。そのためにも板情報の見方を事前に勉強しておくことはとても大切なことだと思います。

また、板情報の図解と合わせて、狙う板の状態、避ける銘柄、ロスカット(損切り)の決め方や一日あたりの最大損失額を決めておくなど、板情報の解説にとどまらず、投資全般に必要なことについてもページを割いています。

 

ディトレードのつもりで出動したのに、負け気味になったので様子見としてスイングトレードに変更してそのままずるずると負けが込む・・・といった状態になりがちですが、そういった点についても予防策としては、撤退ポイントまで決めてから投資に望むことが大切といいます。

デイトレードなどしないので、板情報の見方など私には不用と考えていましたが、デイトレードするしないに関わらず、板情報の見方については、ちゃんと学んでおいた方がよいということを本書から教わりました。

明日からの投資に生かしたいと思います。