google日本語入力への辞書ファイルのインポートについて説明していきます。
google日本語入力のインポートに用いる辞書ファイルの条件。
・テキストファイル
・文字コードは、UTF-8 (BOM無し)
・単語の登録フォーマットは 1単語1行。 読み /単語/品詞 の順番
・読み /単語/品詞 の区切りは、「タブ」を使用
これだけです。
辞書ファイル名は、日本語まじりでもOK。
Japanist10で出力した辞書ファイルは、「読み/単語/品詞」の順番になっているものの、品詞の名称が、他の日本語入力システムと異なっていたり、ファイルの文字コードが シフトJIS (ANSI) になっているので、 UTF-8 (BOM無し) として保存し直す必要があります。
手順(1) 登録単語の品詞確認
今まで使っていた辞書ファイルの品詞を、google日本語入力の品詞に合わせる必要があります。Japanist10 では名詞は「一般名詞」という名称になっていますので、これをgoogle日本語入力で使用している品詞「名詞」に変換します。
手順(2) 登録単語の品詞変換
変換するにはテキストエディタの変換機能を使うのもいいかもしれませんが、一括変換で、単語自身に「一般名詞」というのがあると、それまで変換してしまいますので、Excelを使用して品詞の変換をしていきます。
手順(3) テキストエディタで文字コードを UTF-8 (BOM無し) にして辞書を保存
手順2 で品詞を修正したファイルを、テキストエディタにコピーして、文字コードを UTF-8 (BOM無し) にして保存。
以上で、google日本語入力にインポートするファイルの準備が整いました。
ここまでの作業をPCで行っていれば、作成した辞書ファイルをスマホに移します。
googleドライブを使用するなどして、辞書ファイルをスマホにコピーします。
ここからは、スマホでの google日本語入力 の作業になります。
先ず、「google日本語入力設定」を開いて、「辞書ツール」をタップ。
「辞書ツール」が開きますので、右上の点・が三つ縦に並んだマークをタップ。
メニューが表示されますので、「辞書をインポート」をタップ。
次から開く の画面になるので、用意した辞書ファイルを選択します。
辞書ファイルをタップすると、インポート先の選択 になります。
・新しい辞書としてインポート を選択すると、新規の辞書として新しく辞書が作成され、そこにインポートされます。
また、すでに登録してある辞書を選択すると、追記という形で、今まで登録した単語の下に追加されます。
登録した単語は、すぐに表示されますが、品詞が無かったり、間違っていたり、単語/読み/品詞の区切りにタブ を使用していない単語は登録できないため、「一部登録できなかった単語があります」とインポート直後に表示されます。(メッセージ自体はすぐに消えてしまいます)
これでインポート作業は完了です。
もし、インポート前にgoogle日本語入力の辞書フォーマットを確認しておきたいということであれば、先ず単語を一つか二つ登録して、その辞書をエクスポートするとよいでしょう。
保存先を指定すると、ファイル名 User Dictionary.zip という圧縮ファイルが生成されます。このファイルを解凍すると、 export.txt という辞書ファイルが出てきます。
ファイルをエディタで確認してみると
単語 (タブ)読み(タブ)品詞
という並びで入っていますので、それに習って新しく辞書を作っていけば良いです。
ポイントは、
・品詞の種類をgoogle日本語入力で決められた品詞にする。
・テキストファイルの文字コードは UTF-8 (BOM無し) にする。
これさえ守っていれば特に問題無いと思います。