Excel を起動したときに常に起動してくれるExcelファイルがあると、そのファイルによく使うマクロを登録しておけば、いちいちマクロを格納したExcel ファイルを探す手間が省けて便利です。
XLSTART というフォルダにExcelファイルを置いておくと、Excel 起動時に一緒に起動してくれます。
Office2016だと、「 C:\Users\アカウント\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART 」 ですが、他のバージョンは以下のMicrosoftのサポートページにて確認してみてください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/822107/how-to-use-startup-folders-in-excel
さて、この XLSTART フォルダですが、自分も使用してみようとフォルダを確認したところ、C:\Users\アカウント\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\ まではフォルダがありましたが、その先の XLSTART フォルダが存在しませんでした。
Excelを新規に起動して、開発タブから、「マクロの記録」を選択して、マクロの保存先に「個人用マクロブック」を選択して、OK をクリックすると・・・
XLSTART フォルダができました。(どのタイミングでできたのかよくわからなかったのですが、たぶん、上記の操作とのきに、できたのだと思います)
「マクロの記録」の続きです。
一つのセルに適当に文字を入力して、「記録終了」をクリック。
[ALT] キーと [F11]キーを同時に押して、VBE(Visual Basic Edtor)を起動します。
現在開いている、「Book1」 とは別に 「PERSONAL.XLSB」というファイルができています。このファイルの標準モジュールの「Module1]をダブルクリックすると、先ほど記録したマクロの内容をみることができます。
次に、開いている、「Book1」を保存せずに終了します。
`Book1`の変更内容を保存しますか? ・・・ 「保存しない」をクリック。
すると次に、
個人用マクロブックの変更を保存しますか?[保存]をクリックすると、次にMicrosoft Excel を起動したときにマクロが有効になります。
のダイアログがでてきます。 ここは、「保存」をクリック。
すると、 XLSTART フォルダ に 「PERSONAL.XLSB」というファイルができました。
この 「PERSONAL.XLSB」を 直接ダブルクリックで起動すると、シート無しのExcel が開きます。
XLSTART フォルダに 以下の4つのファイルを用意して、Excelを起動すると
・PERSONAL.XLSB
・PERSONAL - コピー.XLSB
・PERSONAL.xlsm
・PERSONAL - コピー.xlsm
PERSONAL.xlsm と PERSONAL - コピー.xlsm の二つのExcel ファイルが開きました。見かけ上、開いたのはこの2ファイルだけですが
VEBで確認すると、ちゃんと4ファイルが開いています。
Excel のシート上に、ファイル起動のランチャーなどを兼ねて使用する場合は、PERSONAL.xlsm を利用して作り込んで、その中にマクロも格納した方が、ツールとして色々使えて便利と思います。