自分方位研究所

日々の活動記録

世界のトップエリートが絶対に妥協しない 小さな習慣

世界のトップエリートが絶対に妥協しない 小さな習慣
原題:Small Move Big Change
キャロライン・L・アーノルド著 白川 司 訳

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読んでみました。

続けたいことを小さな習慣(マイクロ目標)に分解し、意志の力に頼らず、自動的に行動し、歯みがきなどと同様のレベルにまで習慣化する方法について紹介しています。

目標を達成したい人。正しい習慣を身に付けようと日々努力しているにもかかわらずうまくいかない人に役立ちそうな内容です。

 著者は、本書での紹介によると、カリフォルニア大学バークレー校卒業。投資銀行ゴールドマン・サックス社役員。一児の母。
仕事上の成功とは裏腹に自分自身の生活面での目標(ダイエットや整理整頓、人間関係や家計改善など)が何年も達成できずにいたとき、それらの目標へのアプローチを変えて実行していったところ、目標を達成でき、他の人にも教えると、すばらしい効果があることを実感。その体験を本書にまとめたとのことです。

曖昧な個人的目標や習慣づけたい行動を、達成しやすく、達成度が計測可能で、維持しやすい「マイクロ目標」と呼ぶ行動に落とし込む方法について教えてくれます。

 本書は2部構成となっており、第一部は、マイクロ目標についてのレクチャ。マイクロ目標の考え方、ルールについての説明。

マイクロ目標とは何でしょうか?

  • 簡単にこなせる
  • 何をするかが具体的で達成度の確認も容易
  • すぐに効果が現れる

但し、習慣として定着させるには、その行動に違和感が無くなるまでに4週間。自然に感じるようになるまでには6~8週間の時間が必要とのことです。

マイクロ目標・・・「目標」と呼んではいますが、一般的な将来のあるべき姿を表しているのではなく、今やるべき行動として設定していきます。

 

第二部は具体的な使い方。運動やダイエット、対人関係、お金のやりくり、整理術など、日常の良い習慣として根付かせたい行動を無意識にできるレベルにできるようになるための「マイクロ目標」の立て方について、かなり具体的に説明しています。

例として説明がなされているのは、運動、ダイエット、片付け、対人関係、お金のやりくり、時間管理、整理術。

例えばダイエットに関しては、そもそもどうして太るのか、必要以上に食べたくなるのかの原因と対策が紹介されて、それを「マイクロ目標」に当てはめる方法について説明しています。

 他の片付けや時間管理についても同様で、それらをとりまく問題点や考え方を説明した上で、どうやって「マイクロ目標」を使って改善していくのかを説明してくれています。

 ちょっと脱線しますが、私は「ほぼ日手帳」を使っています。
ほぼ日手帳には、1日1ページの月の変わり目に空白のメモページがあります。
私はここに、その月にやりたいこと、やるべきことを思いつくままにTODOリストとして書き込んでいます。
月の初めに心機一転、気合を入れて、やったるぞ!というわけです。

もう、何年も続けていますが、先月のやり残し分の上に、今月の新たな目標が加わり、ドンドン増えていき、到底1カ月で成し遂げられる分量をはるかに超えてきました。もう1年以上、同じことを毎月書いている案件もかなりあります。

こんなことでは1年先も同じことを書いているだろうと予測できます。

長期に渡って手をつけない案件など、やらなくて良いのではと思いますが、「急がないけど重要こと」をこのマイクロ目標に落とし込んで、日々精進していきたいと思います。精進なんて気負わなくてごく自然にできるよう実行できればと・・・
そんなわけで今回、この本を読んで希望の光がさしてきました。

以下著書 Small Move Big Change について、著者の米マイクロソフト本社での講演がありましたので貼り付けておきます。(日本語字幕はありません) 約57分。


Caroline L. Arnold on "Small Move, Big Change" at Microsoft Headquarters