自分方位研究所

日々の活動記録

「もの忘れ」をしない技術 忘れるための技術

「もの忘れ」をしない技術 忘れるための技術
中山 祐 (著) ぱる出版 2010年11月24日 初版


勉強が進まない上に、もの忘れまで重なってくると結構つらいです。声をかけようとした町内会のあの人の名前もとっさに出てこない。このような現状をなんとかすべく "「もの忘れ」をしない技術 忘れるための技術 " という本を読みはじめました。

読み進めると・・・・当初の目的と内容が違っておりました。

メインは、忘れないための技術。いわゆる「記憶テクニック」についてのノウハウではなく、あくまでも地道にメモ、TODOリスト、スケジューリングなどを駆使して、覚えておくべき案件の「見える化」、「あっ忘れてた!」ということを発生させないための方法について書かれています。(新人の頃、先輩によく言われた「メモしとけよ!」)

また、書名にもある、”忘れるための技術”という点については、過去の思い出したくないことを忘れるためのテクニックではなく、休日は、仕事を忘れて楽しく過ごすために、休日明けにするべき仕事など、不安要素は書き出しておきましょうというもの。

全編を通して、「社会人」として、自分の記憶に頼らずに紙に書いて残すための具体的な方法、心構えが紹介されています。
ある程度、会社での経験を積んだ人には当たり前といえることも、これでもかというくらい丁寧に書かれていますので、本書のターゲット読者としては、新社会人や、メモを取る習慣の無い人が、書き残すこと、メモの習慣をつけることの大切さを身につけるためにうってつけだといえます。


また、ベテラン社員の方にとっても、パーティーなどで、以前会った人の名前が思い出せないときの切り抜け方法や、今、何をしようとしていたかをド忘れしてしまったとき、もの忘れの激しい上司、顧客との言った言わないを防ぐための方法、メールで返信忘れを防ぐためのテクニックなども役に立つのではと思います。

 

著者のウェブサイトを探してみたのですが、私には見つけられませんでした。また、2018年10月現在、Amazon にて著者の出版物を検索しても、2010年に出版した本書が「中山 祐」 名義の最後の著作となっており、現在、どのようにご活躍されているのか知りたいところではあります。