自分方位研究所

日々の活動記録

Excel VBA を実務で使い倒す技術 読みました

業務で日々Excel VBAを使って色々な、お役立ちツールを作成しているのですが、チームでもExcel VBAを担当するのは自分一人なので、作成するコードも自分が読めればいい、とりあえず動けばいい的にやっつけで作成しているので、入力や出力フォーマットの変更が発生するたびに大変苦しい思いをして対応することになります。最近特に苦痛を感じることが多く、何とかしなくてはと思っているときに、この本に出会いました。まさに運命の書!
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Excel VBA を実務で使い倒す技術  高橋宣成著 秀和システム 2017年4月  発行

Excel VBAの本というと、「関数や文法の解説、人の作ったコードが読めるようになって、自分でコードが書けるようになる」ことの手助けをしてくれるというものが一般的ですが、この本はそういう本ではなくて、「読みやすいコード(リーダブルコード)を書くにはどうすればよいか」という点に的を絞った内容になっています。この本を読んで自分の作成するExcel VBAコードが、いかにずさんだったかということを思い知らされました。

Excel VBAのコードを書くにはVBEを使いますが、この使い方からしてなってませんでした。こんな便利な機能があったのか・・・ 知っている人にとっては当たり前のことかも知れませんが、まったくもう、何も考えずに使っていたといわざるをえません。

というわけで、VBEの便利な機能の解説からはじまり、コードの書き方、適切なインデントの組み方、コードの理解を早めるコメントの書き方など、リーダブルコードについての説明に入っていきます。

私が今まで一番知りたかったのは、変数名/プロシージャ名のつけ方、変数の宣言はどこでやるのがよいのか、プロシージャの先頭でまとめてやればいいのか、それとも・・・そして、最適なプロシージャの長さ(大きさ)はどのようにすればよいのかというものでした。これについてもキッチリと説明されています。もう大安心。

 リーダブルコードの解説から更に進んで、コード完成後、運用に入ってからの仕様変更への対応が容易になるような考え方、入力シートの仕様決め方法なども。

そして、作成したコードの資産化、システムを構築した本人がいなくなってもシステムが安定して継続運用される仕組み作りについても言及されています。ここまで書かれたExcel VBAの本を私は知りません。

 たかがExcel VBAと思って何も考えずにコードを書く日々でしたが、これからは自分の書くコードに責任を持ち、胸を張って提供できるよう精進していきたいと思います。